中身は有害廃棄物 大津のドラム缶不法投棄
2010/12/13
ニュース
大津市真野大野の私有地(160平方メートル)にドラム缶が不法投棄されていた問題で、ドラム缶の内容物の廃油が環境保全上、有害な廃棄物であることが市の調査で分かった。市が10日の市議会委員会で地下水や大気には、生活環境上の問題はないと報告した。
市によると、ドラム缶は土地を借りた市内の男性が1999年9月ごろに450缶をピラミッド状に積み上げて放置。今年6~11月に市が、国からの補助を受けて周辺環境を調べた。
調査では、廃油から高濃度の揮発性有機化合物(VOC)や水銀などの重金属、低濃度でポリ塩化ビフェニール(PCB)を検出した。
周辺の既存井戸などからの地下水調査や河川、大気悪臭調査では、環境基準を上回る物質は検出されなかった。放置されたドラム缶直下の土壌調査では、汚染判断基準を超えるVOCが検出されたが、廃油からの重金属の漏れはなかった。
今後は環境省などと協議し、撤去するかも含め、来年度中には対策を検討する。
出典:中日新聞