不法投棄:8310トン 宮古保健所10年度まとめ /沖縄
2011/08/29
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【宮古島】宮古福祉保健所管内廃棄物不法処理防止ネットワーク会議が24日、同保健所内で開催され、同保健所や宮古島市など関係機関が参加した。会議の中で同保健所生活環境班から2010年度の不法投棄の実態について報告があり、宮古地区では36カ所、8310トンの不法投棄が確認された。県全体の統計はまだまとめられていないが、宮古地区だけで県全体の約7割を占めるとみられる。
宮古地区では、09年度に1万4877トンの不法投棄が確認され、宮古島市が9218トンを撤去した。しかし、2600トン以上の廃棄物が新たに不法投棄された。8310トンのうち、産業廃棄物が3095トン、家庭などから出る一般廃棄物が5215トンと、家庭ごみが多い。
同市では、各集落で以前から使っていた場所に住民が不法投棄してしまうケースが多く、中には分別して同市指定のごみ袋に入れておきながら指定のごみ捨て場以外に不法投棄しているケースもあるという。
同保健所の担当者は「地域ごとに、昔から使っているごみ捨て場などに捨てることを黙認している傾向がある」として、今後は各自治会と連携して、自治会が独自でごみの撤去や網を張るなどの対策をするように協議していくという。
同市では、宮古島に2人、伊良部島に2人の不法投棄監視員を置いてパトロールしたり、不法投棄場所に監視カメラを設置するなどの対策に取り組んでいる。また、地上デジタル化に伴い増加が懸念されていたテレビの不法投棄については、顕著な増加は見られないという。
同市はリサイクル対象の廃家電について本島まで送る際の海上輸送費を補助しており、テレビの不法投棄防止に効果を発揮しているとみられる。
出典:毎日新聞社