不法投棄:ヘリの翼など捨てる 航空専門学校を行政指導
2010/02/08
ニュース
北海道千歳市の日本航空専門学校(梅沢重雄学長)が94~05年に、ヘリコプターの翼などの産業廃棄物1トンと一般廃棄物54トンを敷地内に不法に投棄していたことが6日、明らかになった。道と市は廃棄物処理法に基づき、5月末までに処理するよう行政指導した。
同校によると、投棄したのは実習で使ったヘリコプター3機分の回転翼、生徒が部活動などで製作した発泡スチロール製いかだ1隻分とホーバークラフト2機分。不用になったため解体し、業者が引き取らなかった部品を埋めたという。
また、04~05年には、伐採した木くずなど約54トンも埋めていた。いずれも、当時の職員が学校所有の重機で穴を掘ったという。
住民からの通報を受けた道と市の指示で同校が昨年9月に調査。廃棄物は現在、地面に掘り出された状態で、雪解けを待って処分する。その後、同校が環境調査し、土壌汚染の有無を確認する。埋めた敷地の一部は民間会社に売却されている。
同校の佐藤晴一事務部長は「処理に困り、敷地内なので構わないだろうという安易な気持ちだった。学校の責任として重く受け止めている」と釈明した。同校は88年に開校し、航空機の整備士などを養成している。
出典:毎日新聞社