不法投棄:バチ当たりな、墓石投棄 空き地に2トン、土地所有者は困惑--茨城
2010/07/15
ニュース
◇「処分もできない」
茨城県神栖市波崎の空き地に大量の墓石や墓の土台が不法投棄されているのが見つかった。県警鹿嶋署は廃棄物処理法違反容疑で調べているが、どこから持ち込まれたのかは不明。土地所有者は「粗末にも扱えず、どう処分したらいいのか」と困り果てている。
不法投棄されていたのは、千葉県境から約3キロ東の海岸近く。水産加工会社の所有地で市道沿いにあり、周囲は野原が広がっている。
同社によると、敷地内にはシラス加工工場があったが00年ごろ閉鎖。建物を倉庫代わりに使っており、人の出入りがほとんどないという。
今月2日、同社の相馬隆志専務(42)が倉庫に行った際は異常はなく、11日に不法投棄に気付いた。「なんてバチ当たりなことを」と驚き、即座に通報したという。
同署によると、投棄された墓石は2トントラック約1台分で、古い墓石と新しい墓石が交じっており、墓碑が読めるものもある。同署は、墓石業者が墓の建て替えや、再開発で移転する際に捨てた可能性があるとみて、現場周辺の墓地や寺をあたっている。
市廃棄物対策課の説明では、墓石は産業廃棄物に分類され、民有地にあるものは市が処分できない。相馬専務は「墓石は重くて個人では処理できない。(市が処分してくれなければ)このまま放置するしかない」と困惑している。
出典:毎日新聞社