不法投棄防止へ監視カメラ設置 山形市、東沢地区にまず3台
2009/10/19
ニュース
山形市は、山間部などでのごみの不法投棄を防ぐため、同市東部の東沢地区を皮切りに監視カメラの設置を開始した。年度内に20カ所での設置を予定している。
今年3月に制定した「不法投棄等のない山形市を目指す条例」に基づく取り組みで、来年7月からの家庭系ごみ有料化を前に、市民から不法投棄の増加に対する不安の声が出ていることに応えた。
市議会6月定例会で一般会計補正予算案が可決され、カメラ20台を購入。これまでに不法投棄が確認され、原状回復のためにごみの撤去作業を行った場所を中心に、地元の声を聞きながら設置を進める。
東沢地区では、14日にカメラ3台を設置した。ことし6月にごみの撤去作業を行った2カ所を含め、林道沿いにある林の中3カ所に1台ずつ、市職員や地元町内会役員らが木の幹にカメラを取り付けた。
太陽電池などを電源とし、人が近づくと録画を開始する。赤外線による夜間撮影も可能。現場で不法投棄が確認され、違法行為がカメラに記録された場合、警察に通報する。
設置場所近くの林道脇には「不法投棄監視カメラ作動中」という看板も立てた。抑止効果があったと判断されれば、別の場所にカメラを移す方針。同市廃棄物指導課は「不法投棄の抑止が目的。家庭系ごみ有料化が始まる前に不法投棄を一掃したい」と話している。
出典:山形新聞