不法投棄タイヤ:名取川河川敷で過去最多 立ち入り規制検討 /宮城
2010/12/09
ニュース
◇仙台河川国道事務所
仙台、名取両市を流れる名取川河川敷に不法投棄された廃タイヤの回収数が6日までに152本に上り、記録が残る05年度以降最多となることが、仙台河川国道事務所の調べで分かった。これからタイヤ交換の時期でさらに増える可能性があり、同事務所は河川敷への立ち入り規制も検討する。
同事務所は6日、国管理の河川では県内で初めて県警との合同パトロールを実施。名取川と支流の広瀬川沿いで、草丈が高く不法投棄されやすい7カ所を調査した。
その結果、廃タイヤ61本▽冷蔵庫6台▽テレビ6台▽浴槽3個▽座椅子5脚▽ベビーカー1台--を発見。回収量は2トントラック2台分に達した。
不法投棄タイヤの回収量は、これまで07年度の148本が最多だったが、今年度は早くも上回った。タイヤ交換がピークを迎える12~1月や3~4月は更なる増加が懸念される。
全体の不法投棄量は09年度が167立法メートル、処分費用は約510万円で、これも超える可能性が高い。同事務所は日中にパトロールを行っているが、県警が夜間に巡回するなど連携して防止活動にあたる。
同事務所河川管理課の畑山作栄課長は「このペースでいくと非常に心配。河川敷への立ち入り規制も検討せざるを得ない」と話している。
出典:毎日新聞社