不法投棄が大幅減 巡回奏功、警戒継続 熱海市
2009/06/08
ニュース
熱海市がまとめた昨年度の市内不法投棄処理状況で、取り扱い件数が前年比で大幅に減少したことが分かった。市環境センターは「市内全域でのパトロールに効果があった」とみる一方、2年後に迫ったテレビの地上デジタル放送への完全移行や、4月に始まった粗大ごみ処理有料化による増加を警戒している。
まとめによると、空き地や路上、山林、ごみ集積場などで不法投棄ごみが見つかり、処理した件数は計196件。346件に上った2007年度に比べて大きく減った。
昨年度に増加が目立ったのは、テレビ(前年比64%増)、洗濯機(同57%増)、冷蔵庫(同31%増)などの廃家電製品。パソコンモニター、バッテリーなども増えた。発見したうち140件は、市が計約35万円をかけて回収・処理した。
市は05年度から、職員が特別班を編制して連日、不法投棄パトロールに当たっている。環境センターは「啓発運動の結果、ごみ集積場に多かった処理困難物が減った。今後はパトロールをさらに強化していく」と話している。
出典:静岡新聞