三陸やまだ漁協 ウニの殻を再資源化
2015/07/14
ニュース
岩手県下閉伊郡山田町の三陸やまだ漁協は、ウニのむき殻の処理を廃棄物処理業者の岩手コンポスト(花巻市)に委託し、再資源化を行っている。同社はむき殻を回収後、汚泥などと混ぜて堆肥化。その後、田んぼや畑などに使用されるという。
かつて、殻は家庭ごみとして処理され、悪臭を放つなど衛生面で問題となっており、対策が急がれていた。そのため、宮古市や山田町などの市町村と岩手県は、2015年4月に、漁業系廃棄物の処理計画を策定。再資源化を目指す方針を打ち出し、このたびの処理契約に至った。排出される殻は年間約100トンを超え、処理費用は1トンにつき7000円。
悪臭問題の改善に加え、殻を一般廃棄物として処理した場合、塩分による焼却炉の劣化のおそれもあったことから、この再資源化は評価が高く、近隣漁協の関心も高まるものとみられる。