三重の業者が計画撤回 美濃加茂で産廃処分場
2012/12/11
ニュース
美濃加茂市蜂屋町上蜂屋の産業廃棄物最終処分場計画をめぐり、三重県伊賀市の業者が10日、市と県に計画の撤回を伝えた。
計画予定地は覚埜地区の約26ヘクタールで、業者が今年2月、市役所や県庁を訪ね、事前手続きや規制などを確認。現地法人を設立し、地権者を対象に説明会を開くなど計画を進めていた。市や県に事業計画書などは提出されていない。
しかし、住民グループなどが、生活環境の悪化や観光、農作物への風評被害などを懸念し、建設に反対する要望書を市や県に数回にわたって提出。市に提出された要望書には、計1万634人分の反対署名が添えられた。
この日、業者役員が市役所と県庁に出向いて撤回を報告。「事業化できるか探っていたが難しい」という内容を伝えたという。また「地元に混乱を招いて申し訳ない」とも語ったという。業者の担当者は取材に対し、「総合的に判断して撤回を決めた」と話した。
出典:岐阜新聞