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三木の産廃処分場建設計画 市道廃止案を否決

2012/09/19

ニュース

 兵庫県三木市吉川町新田の北谷川最上流部で計画されている産業廃棄物最終処分場の建設をめぐり、三木市会の総務建設常任委員会は18日、同町新田の市道を廃止する市の議案を否決した。賛成した議員はおらず、26日の本会議でも否決される見通し。一方で、建設予定地の下流域7地区でつくる「北谷川の環境を守る会」から出され、市道廃止を承認しないよう求める請願について、同常任委は全員の賛成で採択した。(藤森恵一郎)

 産業廃棄物処理業者、環境保全センター(神戸市西区)が処分場建設を計画し、6月に市に対し、新田地区を通る市道の廃止を申請。市は法令に基づき、市会に市道の廃止案を提出していた。
 市は建設予定地の下流域で栽培されている酒米「山田錦」の風評被害への懸念や、下流域の住民の同意が得られていないことなどから、薮本吉秀市長が、建設に反対する意向を既に表明。市会も反対している。建設の最終的な許認可権は県知事にあるが、市会で否決されれば、業者の計画に一定の影響を及ぼす可能性がある。

 市によると、市道は延長93・9メートル。市は市道の廃止手続きに必要な地権者らの同意が得られていることから、9月定例会に廃止案を提出していた。
 環境保全センターによると、処分場の事業面積は約12万1千平方メートル。埋め立て容量は約150万3千立方メートルで、埋め立て期間は15年間。

 計画は、予定地にある養鶏場の経営不振から約5年前に持ち上がり、地元の新田地区は苦渋の決断の末、計画に賛成している。現在は計画の周知範囲などを決めるため、県と同センターが事前協議を続けている。

 同センターは「(常任委での)採決結果を受け、粛々と計画作業を進めていく。ただし、風評被害を理由にすることには疑問を感じる」とコメントした。

出典:神戸新聞

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