三宝化成工業 産業廃棄物排出をゼロに
2016/11/28
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包装資材の「三宝化成工業」は、島根県松江市の工場の設備を増強し、工場から排出される産業廃棄物をゼロにするという。設備増強の内容は、生産ラインを1本増設する他、プラスチック端材を再利用できる設備を導入する。これにより、コンビニエンスストア向けの飲料用カップなどの生産も、5割ほど増やすことができるという。
同工場は、2011年に31億円を投資して新設されたもので、今回更に18億円をかけて設備を増強する。2018年3月までに、成形の過程で生じる端材を工場内で自動回収して再利用するシステムを完成させる。
11月24日には、松江市と工場増強と雇用拡大に関する覚書を交わした。増強する生産ラインは、2017年5月稼働予定で、生産能力は年間10,000万tから15,000tに増え、雇用も新たに15人増やす計画という。2016年7月期の売上高は約93億円で、来年7月期は約100億円を見込む。