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七坂八峠、不法投棄が減少 監視カメラ抑止効果に

2009/11/20

ニュース

 兵庫県新温泉町居組と鳥取県岩美町陸上を結ぶ海岸沿いの旧国道178号「七坂八峠」に不法投棄されるごみの量が減少傾向にあることが分かった。

 七坂八峠は、昨年11月の「東浜居組道路」(3・5キロ)の開通を受け、交通量が減ることで不法投棄ごみの増加が懸念されていた。今年6月に設置された監視カメラが一定の抑止効果が働いているようだ。

七坂八峠と呼ばれる旧国道178号の居組漁港から鳥取県境までの区間は約3・3キロ。急カーブと斜面の多い交通の難所として知られていたが、東浜居組道路の開通に伴い今年4月、新温泉町と岩美町の町道となった。

 しかし、道路脇の険しいがけの下には処理に困って投棄されたとみられるごみが多く散乱。海岸線の景観を損ねており、地元住民たちを悩ませていた。

 2月と3月に、地元住民や高校生が参加して行われた「クリーン作戦」では、同区間で計7トンほどのごみを回収。また同町が臨時職員を採用して、4月から6カ月間にわたって回収作業を行ったところ、計10トン余りの不法投棄物があった。内容は木材や金属類のほか家電製品やタイヤなどで、家庭ごみが多かったという。

 このため新温泉町は不法投棄を未然に防止しようと6月、同区間の道路沿い5カ所に監視カメラを設置。県も車の乗り入れを防ごうと道路脇の空き地に植栽を行った。これにより同町町民課は「最近は新しい不法投棄の発生は減っている。抑止効果があったようだ」と説明している。

 居組の高岡昌男区長(75)は「心配していたが、ここ1年間は地元住民から不法投棄のことを聞かない」と胸をなでおろしていた。

出典:日本海新聞

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