レジ袋有料化25市町に拡大へ 名古屋は全域に
2008/07/15
ニュース
【愛知県】レジ袋削減に向けた取り組みを進めている県は14日、名古屋市や瀬戸市など5市で行われているレジ袋の有料化が、来年4月までに少なくとも25市町に拡大するとの見通しを明らかにした。さらに10市町ほどが検討しており、実現すれば、県内の半数以上の自治体が取り組むことになる。
県資源循環推進課によると、6月末までに自治体単位で有料化を実施しているのは名古屋市緑区、瀬戸市、豊田市、豊明市、安城市。スーパーなど約200店が各市と協定を結び、1枚5円程度で販売されている。
10月までに犬山、江南、小牧、一宮、東海、大府、知多、岩倉の8市と大口、扶桑、豊山、三好の4町が新たに有料化を実施。来年4月までには岡崎、半田、西尾、常滑、尾張旭、日進、北名古屋の7市と武豊町が実施し、名古屋市では全域に拡大される。いずれも自治体と事業者、消費者団体などが協定を結び、順次始める。25市町の人口は約500万人に上り、県内の7割近い人口が参加することになる。
また、県や県内の全市町村などで昨年11月につくった「ごみゼロ社会推進あいち県民会議」(会長・神田真秋知事)が進めている、3年間でレジ袋辞退率50%以上を目指す「レジ袋削減取組店」には6月末までに42市町の265店が登録。有料化のほか、レジ袋分の代金の値引き、ポイント制度の導入などを通じて削減に取り組んでいる。
同課は「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の開催も決まり、環境に対する意識が急速に高まっている。少しでも登録店を増やし、地域を挙げて削減に取り組みたい」としている。
出展:中日新聞