レアメタル:廃家電から回収 大牟田でモデル事業 /福岡
2009/01/19
ニュース
県と大牟田市は18日から、小型廃家電からレアメタル(希少金属)を回収するモデル事業を同市内でスタートさせる。レアメタルのリサイクルに向け、効率的な回収方法を探るのが目的。
インジウムやコバルト、チタンやバナジウムなどのレアメタルは家電や電子機器の製造に欠かせないが、絶対量が少なく、入手が困難。レアメタルを多く含む廃家電製品は「都市鉱山」として注目される中、再資源化が課題となっている。
そこで、県は昨年7月「レアメタルリサイク産官学連絡会議」を設置し、研究を進めてきた。今回、環境省のモデル事業の採択を受け、エコタウン事業などリサイクル産業の集積が進む大牟田市で実施することにした。モデル事業は同市のほか、秋田県大館市、茨城県日立市である。
大牟田市での廃家電回収は、市内のスーパーなど17店や市役所、7カ所の公民館などに回収ボックスを設置し、市民に不用になった小型家電を持ち寄ってもらう。回収した小型家電からのレアメタル抽出は、同連絡会議のメンバーの企業で研究する。今年度末までの事業費は約1000万円。
県は「大牟田地域をレアメタルリサイクルの拠点とし、事業化を目指していきたい」としている。
出典:毎日新聞