レアメタル名古屋市が再利用 来年2月から 小型家電の回収箱設置
2013/10/03
ニュース
名古屋市は来年2月から、不用になった携帯電話などの小型家電を回収し、それらに使われている貴金属やレアメタル(希少金属)のリサイクルに取り組む。市の計画が環境省の実証事業に採択された。
“都市鉱山”とも呼ばれる小型家電は国内で年間約65万トン廃棄されている。その中には、再利用に適した金属が約28万トン(844億円相当)含まれるとの試算もあり、多くは廃棄されたり、回収業者を通じて海外に流出したりしている。このため、自治体に再資源化を促す小型家電リサイクル法が4月に施行された。
市の計画では、市内のスーパーや家電量販店、公共施設など30~50か所程度に回収箱を置き、市民に携帯電話やパソコン、電話機、デジタルカメラ、ゲーム機など約60品目を持ち込んでもらう。それを認定業者に売るかたちで引き渡し、再資源化する。実証期間は約2か月だが、その後も回収は続ける。回収量は年30トン程度を見込んでいる。
市では現在、ほとんどの小型家電は不燃ゴミとして回収されて破砕後、埋め立て処分されている。市資源化推進室では「市民にも積極的に協力を呼びかけていきたい」としている。
出典:読売新聞