リサイクルのグリーンシステム、6県に資源買い取り拠点、5年で50店舗
2008/05/20
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資源リサイクル業のグリーンシステム(山形県酒田市、小野寺良信社長)は廃資源買い取り拠点「グリーンステーション(GS)」の多店舗展開を本格化する。仙台市で山形県外店の第一号店を開設したのに続き、今夏は秋田市に進出、二〇一〇年には東北六県全域に拠点網を広げる。環境意識の高まりや世界的な資源高を追い風に、五年後をメドに五十拠点体制とし、現在八億円の売上高を二十五億円に引き上げる。
同社は一般家庭や事業所から出る廃資源を買い取り、スクラップ業者や古紙問屋に再販売する。アルミ缶、ビール瓶、鉄くず、銅管、新聞・雑誌のほか、廃油、ペットボトル、自転車、段ボールなど幅広い品目を扱い、「資源リサイクルのコンビニ」をうたっている。
〇四年秋に山形県鶴岡市に初のGSを開設。酒田、山形、米沢、新庄と県内主要都市に計七店を設置後、昨年末に仙台に進出した。今夏は秋田市のほか、県内では南陽市か高畠町にも出店する方針。来年以降は福島、岩手、青森各県に順次展開し、五年後に東北全域で五十店、うち山形県外で三十五店を見込む。
GSはアルミ缶が一キロ七十円程度、ジュース缶は同二―十円程度で買い取る。原則、会員登録制で、会員には買い取り価格を五%上乗せするほか、リサイクルで削減できる二酸化炭素(CO2)換算量を示す「CO2削減証明書」も発行する。
一店舗当たり会員三千人、年間売り上げ五千万円を出店目安とする。〇八年三月期の業績は売上高七億九千二百万円で経常利益が五千三百万円。五年後には全社の売上高を二十五億円とし、株式公開を目指す。
昨年六月に総額一億円の私募債を発行した。山形県などが出資する「チャレンジ山形ファンド」を運営するフューチャーベンチャーキャピタルからは今年三月、三千万円の投資を受けている。