モリタ ごみ収集車の新モデル開発
2016/09/20
ニュース
特装車大手の株式会社モリタホールディングスが、ごみを圧縮しながら運搬するプレス式ゴミ収集車の「プレスマスター」の新モデルを約20年ぶりに開発した。ごみの容量を5%増やして、4.3㎥とし、投入口の高さは70cmと業界最低水準を保持した。作業員のごみを積み込む際の体の負担を軽減するのが狙い。一方、生ごみから出る汚水を貯めるタンクは、地面からの距離を2cm高くし、31cmにすることで、停車した際に、車体が車止め当たらないよう配慮。「作業中」の表示を発光ダイオード(LED)で目立たせ、テールランプは投入口の上部に配置して視認性を高めた。
12月に、2t車を使用した小型タイプを910万円で発売し、来春には3.5t車、4t車タイプも発売する予定。作業員の高齢化や人員不足などの問題が取りだたされる中、この新モデルにより、作業員の負担軽減や安全性の向上に貢献したい考え。
同社の17年3月期の売上高は前期比21%増の830億円。そのうち、ごみ収集車などの環境事業が1%増の100億円の見込み。現在、業界シェア約15%を3年後には30%まで伸ばしたいとしている。