ペットボトル再利用を環境省検討、預かり金制も議論
2008/03/10
ニュース
ペットボトルを瓶のように何度も再利用できないか、環境省が7日、検討を始めた。
ペットボトル飲料に預かり金を上乗せして販売し、回収を促すデポジット制導入も併せて論議し、1年以内に結論を出す。
ペットボトルは現在、リサイクルが義務づけられ、細かく砕いて繊維製品やペットボトルの原料になっている。しかし、再利用の方が温室効果ガスの排出や廃棄物の量などの環境負荷が小さいとの研究もある。ドイツではすでに厚手のペットボトルはデポジット制で再利用されている。
この日、都内で開催された専門家ら9人からなる研究会の初会合では、再利用の制度化を求める声が上がる一方、「安全衛生上の問題が残る。ドイツでも再利用の割合は減っている」と慎重論も。
ペットボトルはガラス瓶と違って物質を吸着しやすく、洗浄コストがかかるなどの問題があるという。研究会は使い回しても品質が衰えない技術がないか、検討を進める。