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ペットボトルキャップをリサイクル 途上国の子ども救おう 益金でワクチン贈る 日向市の市民団体

2008/03/13

ニュース

 日向市の市民らでつくる「きゃっぷ で えこねっと」(鈴木睦代代表)が、ペットボトルのキャップをリサイクルした益金で発展途上国の子どもにワクチンを贈る活動をしている。ペットボトル自体の再利用は進んでいるが、キャップは焼却処分されるケースもあり、鈴木さんは「小さな命を救い、環境保全にもつながる」と協力を呼び掛けている。

 鈴木さんは、夫が営む廃棄物収集業「クリーン日向」に勤務。2004年、山口県であった講演会でキャップリサイクルを知り、再利用を決意。06年までに県内でリサイクル業者を探し出し、本格的に回収を始めた。

 「えこねっと」は、集めたキャップを高鍋町の業者に1キロ(約400個)7円で販売。売り上げた全額を特定非営利活動法人(NPO法人)「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」(東京)に寄付し、ミャンマーやラオスに贈るポリオ(小児まひ)ワクチンなどの購入に使われている。

 回収運動は口コミで広まり、現在、日向市を中心に小中学校や事業所、自治会など約100団体・個人が協力。ポリオワクチンの接種に必要な経費は1人につき20円(キャップ1200個)。えこねっとには昨年12月までに約168万個のキャップが集まり、約1380人分のワクチンを贈ったことになるという。

 世界保健機関(WHO)と国連児童基金(ユニセフ)がまとめた06年版の報告によると、世界では1日に約4000人の子ども(5歳未満)がポリオやはしかなどで亡くなっている。

 鈴木さんは「キャップ1個は軽いが、回収には重い意味がある。多くの人に活動を知ってほしい」と話している。問い合わせは事務局=050(3612)9204。

出典:西日本新聞

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