フライパンをリサイクル、北陸アルミ、来月から、返送用の宅配伝票添付
2009/04/03
ニュース
北陸アルミニウム(富山県高岡市、荒井毅社長)は十月から、不要となったフライパンを回収、アルミを分別して溶解・再生するリサイクル事業を始める。調理器具でリサイクルの仕組みづくりに取り組むのは初めてという。
環境対応の新商品「エコプラウド」シリーズ=写真=を十月一日に発売するのに合わせ、社内にリサイクルセンターを設置、回収を始める。新商品はフライパン五タイプと、いため鍋一タイプの計六種類。アルミ部材の八〇%以上に再生アルミを使用しているほか、古くなったフライパンを返送できる宅配便用の伝票を添える。費用は北陸アルミが着払いで負担。他社製品も引き取る。
回収したフライパンを自社工場で分解、アルミ部分を溶解して取り出し、同社が製造するオフィス家具やビル建材などの原料とする。回収した調理器具から取り出す金属はアルミのほか、鉄やステンレスなど多種に及ぶとみられる。自社だけでなく地元、高岡市に集積する金属加工産業で幅広く活用する。
出典:日経産業新聞