トラック4台分の不法投棄ごみ撤去 伊賀・玉滝の県道がけ下
2009/05/30
ニュース
「全国ごみ不法投棄監視ウイーク」(30日-6月5日)を前に、県や伊賀市などは29日、同市玉滝の県道のがけ下で大量に不法投棄されたごみを撤去した。回収量は廃タイヤ、ベッド、電子レンジ、家庭ごみなど1トントラック4台分に上った。
大量のごみが捨てられたのは、滋賀県との県境に近い県道甲南阿山伊賀線のがけ下の山林。付近には田に水を引く水路が流れ、地元住民が市に撤去を要請した。市や道路管理者の県などの職員15人がクレーンを使って作業した。
住民によると、3年ほど前から廃タイヤなどが投棄され始め、最近は県外からも捨てに来るという。中には外国人とみられる名前が記入された診察券も見つかった。市は捨てた人が特定できる物があれば警察に報告する。
山間地の多い市内では、山林などへの不法投棄が後を絶たず、2008度は市の環境パトロールで、ごみ15トンとテレビや冷蔵庫など219台を回収した。07年度の18トンより減ったが「産業廃棄物など悪質な投棄が目立っている」(市清掃事業課)。
今回のように私有地にまたがる土地では、行政が勝手に撤去できず、代わる代わるごみを捨てられるケースも多い。11年の地デジ移行に伴い、テレビの不法投棄の増加も心配されている。
市清掃事業課の今岡真市主幹は「ごみを捨てること自体が罪だという意識を持ってほしい。住民と協力して市内の監視体制を強化していきたい」と話した。
出典:中日新聞