トヨタ自動車燃料電池車の改良版を公開
2018/08/02
ニュース
7月30日、トヨタ自動車は、アメリカで、走行距離を延長した大型トラックタイプの燃料電池車の改良版を公開、発表した。公開したのは、自動車産業の課題や米国経済への影響を研究、分析するCenter for Automotive Researchのイベント。
同燃料電池車は、水素タンクを従来の4本から6本に増やし、走行距離は320kmから480kmに伸ばした。出力は500kw、トルク1800Nm。
アメリカでは、大型トラックによる大気汚染が問題となっており、同社は、燃料電池トラックで環境改善に貢献したいとしている。特に、カリフォルニア州のロングビーチ港やロサンゼルス港では、16,000台以上の大型トラックが走行しており、更にその台数は増え続けている。そこで、ロングビーチ港で、水素ステーションと発電所を併設した施設も建設し、水素を1日1.2t、電力を2.35MWh発生させる。水素は廃棄物系バイオマスから取り出し、大型トラックなどに充填。電力はFC発電から生成し、一般家庭の2,350世帯分のエネルギー量をまかなう。また、余剰電力は、ロングビーチ港の同社物流拠点に供給。同拠点は、再生可能エネルギーのみを使用するという。