チタンスクラップアメリカ市場において11年ぶり高値|航空機向けの需要が回復
2022/10/17
ニュース
航空機のエンジン部品などに使うレアメタル、チタンのスクラップ価格が米国市場で約11年ぶりの高水準となっている。
コロナ禍において航空機向けなどを中心にチタン需要が低迷した。航空機分野は世界のチタン需要の約半分を占めるため需要減に伴い、スクラップの発生量も減った。スラップの発生が減少する一方で、2021年末以降に需要が回復したため、国内メーカーが作るチタン中間原料の価格が上昇する可能性がある。
21年末ごろからは、コロナ禍からの経済回復に伴い、航空機向けを中心にチタンの需要が回復した。しかし、副産物であるスクラップは、展伸材の生産が伸びないと供給が増えない。展伸材生産の現場では、溶解に使うスクラップの比率を下げ、スポンジチタンの割合を増やす動きも出ているという。