シバザクラ満開 吉野川市の大正池周辺、ごみの投棄激減
2014/04/17
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ごみの不法投棄が後を絶たなかった吉野川市川島町桑村の大正池周辺で、捨てられるごみが激減している。昨年、住民グループ「川島東芝桜愛好会」が池近くにシバザクラを植えたところ、かれんに咲く姿がごみ捨て防止に奏功したようだ。
大正池は周囲1・3キロの農業用ため池で、周辺に遊歩道などが整備されている。これまで「ごみ捨て禁止」と書かれた看板はあるものの、空き缶や紙くず、釣り糸、プラスチックトレーなどが散乱。市などが清掃しても、心ない人たちによってすぐにごみが捨てられ、地元住民や散策を楽しむ人を悩ませていた。
そこで地元住民ら25人が、景観を美しく保つことで不法投棄を防ごうと、2012年夏に愛好会を結成。13年春には池近くの空き地約100平方メートルに、苗から育てたシバザクラ千株を植えた。
会員が1年間、草抜きや水やりなどの世話をしてきたシバザクラは今が満開で赤、ピンク、白、紫の花々が咲き誇る。散歩する人や通勤者、近くの川島高校の通学生らの目を楽しませ、投棄されるごみもほとんどなくなった。
愛好会の津田明彦会長(70)は「ごみがたまれば、またごみが投棄されるはず。美しい景観を保って、ごみのない場所にしたい」と話し、一層の美化活動に意欲を燃やしている。
出典:徳島新聞