サンキキ、不法投棄感知し録画 監視カメラ、河川敷などに
2009/05/22
ニュース
河川測定器メーカーのサンキキ(札幌市、吉田美樹社長)は河川敷などでの不法投棄を監視するカメラを開発した。人や自動車の動きを感知して自動録画するのが特徴だ。自治体や鉄道会社を主な販売先と想定しており、年度内に100台の販売を見込む。
21日、設置した試作機を関係者向けに公開した。カメラに組み込んだセンサーが動きを感知すると、その10秒前からの映像をハードディスク駆動装置(HDD)に保存する。データはUSBを通じて取り出せる。
太陽電池を備え、近くに電源がない場所に設置できる。晴れた日が1日あれば、その発電量で1週間程度稼働するという。基本セットで1基180万円。高性能カメラを追加するなどカスタマイズにも応じる。
不法投棄されたごみの処理費用は自治体にとって頭痛のタネ。札幌市が7月に踏み切る家庭ごみ収集の有料化は不法投棄の増加につながる可能性もある。同社は「不法投棄監視カメラの市場は拡大していく」(吉田社長)とみている。
出典:NIKKEI NET