クミアイ化学の農薬廃棄:わき水に汚染物質 静岡市が水質調査 /静岡
2008/05/14
ニュース
農薬の製造・販売を手がける「クミアイ化学」(本社・東京)が40年以上前に農薬の製造過程で発生した廃棄物を静岡市清水区の巴川近くの土地に埋めていた問題で、静岡市は13日、近くの河川水やわき水の水質調査で、わき水から残留性有機汚染物質のアルドリンなど2物質が検出されたと発表。周辺に廃棄物投棄による影響が出ている可能性が高いことがわかった。
今回は2次調査で、1次調査で調べた11カ所の井戸水に加え、旧巴川の3カ所で採取した河川水と、2カ所のわき水を調べた。うち旧巴川上流の1カ所のわき水から、現在は使用が禁止されているアルドリンが1リットルあたり0・002ミリグラム、ウレタン樹脂の硬化剤として使われる4・4-メチレンビスが同0・006ミリグラム検出された。いずれも基準値は定められていない。
同社が実施した土壌や水質調査の結果も来週中には出る見込み。市の調査結果と合わせて専門家に分析を依頼し、6月中旬までに今後の対応を検討する。
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出典:毎日新聞