アスベストを不法投棄 田辺市新庄町鳥ノ巣
2008/06/16
ニュース
田辺市新庄町の鳥ノ巣で見つかった不法投棄ごみにアスベスト(石綿)が含まれていたことが13日、県の調査で分かった。周囲に民家はなく、人通りの少ない場所で、健康被害の可能性はほとんどないという。
県によると、10日に「石綿のようなものが投棄されている」と田辺市を通じ、通報があった。県が現場を確認したところ、2カ所に合計0・2立方メートル、約60キロの物体があり、検査のため一部を抜き取った。飛散防止のためビニールシートをかけ、12日に撤去した。
調べによると、付近住民が5月20日前後から不法投棄があったことを確認している。6月7日にあった田辺湾クリーン作戦の参加者が気付き、石綿の疑いがあるとして通報したという。
検査の結果、2カ所の投棄物の石綿含有量は、5・6%と3・9%。県廃棄物対策課は「不法投棄は多いが、石綿が単体で見つかるのは聞いたことがない」と話している。