アグリフューチャー、茶殻・貝殻を樹脂に、ゴミ袋などに利用/新潟
2009/01/28
ニュース
バイオ関連ベンチャーのアグリフューチャー・じょうえつ(AFJ、新潟県上越市、大野孝社長)は、廃棄物となった茶殻や貝殻を活用しバイオマス(生物資源)樹脂を造る技術を開発した。同社が生産するコメを原料にした樹脂の製造方法を応用。千葉県の廃棄物処理会社と組み、二〇〇九年度中にも茶殻を使った樹脂を生産する。
バイオマス樹脂は、コメを使った樹脂と同じように、プラスチック樹脂に茶殻や貝殻の粉を混ぜて蒸すことで製造する。ゴミ袋などの成型品に加工して利用する。
茶殻樹脂の生産で組むのは、廃棄物処理の市川環境エンジニアリング(千葉県市川市)。二社で工場の新設を検討している。事業全体の投資額は三億―五億円に上るとみられる。市川環境エンジは「一〇年三月期に年間数千トンの生産で始めたい」としている。
茶殻はウーロン茶や緑茶などの飲料品工場から引き取る。飲料品工場では、一日五十トン程度の茶殻が廃棄物となる。原料を安価に調達できるため、「石油製の汎用樹脂に価格で対抗できる」とAFJはみている。
出典:日経産業新聞