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ごみ固形燃料工場から出火、13人搬送 三重

2009/07/10

ニュース

 9日午前9時20分ごろ、三重県桑名市多度町力尾にある桑名広域清掃事業組合のごみ固形燃料(RDF)製造施設の4階から出火したと、施設の従業員から119番通報があった。桑名署や桑名市消防本部によると、消防車と救急車計10台が出動。間もなく下火になったが、初期消火にあたった従業員13人が煙を吸い込んで気分が悪くなったため、市内の病院に搬送された。いずれも軽傷だという。

 RDF製造施設は鉄筋4階建て。県企業庁のRDF発電施設と同じ敷地内にある。

 事業組合によると、同日午前8時半ごろ、4階で煙が上がっているのを従業員が見つけ、消火しようとしたが出来なかったため、119番通報したという。消防本部によると、火はくすぶり続け、午後0時25分に鎮火した。

 RDF製造施設は桑名市など2市2町で事業組合をつくり、設置・管理をしている。収集した家庭ごみからRDFを作っている。

 火災が起きたのはごみを固形化する前に、ベルトコンベヤー上を流れるごみの中から磁石を使って金属を取り除く選別作業の過程。普段は無人の空間で、煙が建物内に充満した。搬送された職員らは自力消火などにあたった際に煙を吸い込んだ可能性があるが、異常を訴える職員は今のところいないという。

 02年度の稼働以来、初めての火災事故だといい、組合の担当者は「RDFの生産ラインを止めて、出火原因を調べる」と話している。

 RDF発電所を運営する県企業庁の担当者は「詳細が不明のため、現時点では発電への影響は判断できない」と話している。

 RDF発電所では03年8月、消火作業中の貯蔵槽が爆発し、消防士2人が死亡するなど計7人が死傷する事故が起きている。

出典:asahi.com

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