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ごみ収集車火災、後絶たず ガス処理適切に

2010/12/10

ニュース

 県内で、ごみ340件収集車の火災が後を絶たない。火元の多くはカセットコンロ用のガスボンベとみられ、ガス抜きをしないままごみとして出されたケースがほとんどという。鍋物で使用が増える季節を迎え、各自治体などは適切に処理するよう呼び掛けている。

 岡山市環境事業課によると、今年に入って11月末までに発生したごみ収集車の火災は6件。2006年以降では47件に上った。津山市環境事業所の把握分は今年5件、06年以降は22件。

 出火原因について、岡山市は「ほぼ全部がカセットボンベ」と分析。収集車内でボンベがつぶされる際、残ったガスが漏れ、金属がこすれた火花で引火するらしい。

 津山市も「積み込みや走行中にスタッフが煙に気付いて消火するケースが目立つ。燃えたごみからは、たいてい穴開け跡のないボンベが見つかる」と説明する。

 ボンベの処理方法は地域によって違いはあるが、両市とも「使い切ったうえで、火気のない屋外などで穴を開ける」よう要請。これが十分守られていないから「火事になる」と言う。

 ただ、倉敷市では事情が異なり、収集車の火災は06年以降1件のみ。市一般廃棄物対策課によると、地域住民がごみ340件ステーションを当番制で運営しており、「収集日に住民が立ち会っているため、処理や分別の違反が少ないのでは」という。

 各市の担当者は「ガスボンベはもちろんだが、スプレー缶やライターなども危険。重大事故にならないよう、ルールは守ってほしい」と訴えている。

出典:山陽新聞

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