ごみ分別モデル延期/足利市
2010/08/24
ニュース
食品トレーなどプラスチックごみの分別収集を目指している足利市が、10月から実施を予定していた市内でのモデル事業の延期を決めた。処理施設や一時保管施設の建設や整備に充てる費用が財政難で確保できず、整備計画を立てられないためとしている。
市は、ごみの減量やリサイクル推進のため、現在は可燃物として集め、焼却処分しているプラごみを全市で分別収集したい意向。全市収集を前提としたモデル事業は、6月市議会で日程などが示されている。
プラごみの排出量や混入率、収集回数やその方法などを見極めるため、合わせて約1500世帯になる市街地の10町ほどを選び、10月実施を予定。対象の町内会で8月に説明会を開き、協力を求めるとした。
しかし、モデル事業を実施しても、全市で収集を開始する際にはリサイクルプラザなどの処理施設や保管施設を整備しておく必要がある。市クリーン推進課によると、これら施設の建設には数十億円かかる見通しだという。
大豆生田実市長は「分別収集の必要性は分かっているが、先立つ財政状況が厳しい」と、延期の理由を話している。
出典:asahi.com