ごみ処理2施設の廃止検討
2013/08/19
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呉市は、ごみ処理施設の東部中継センター(川尻町水落)と日附環境美化センター(音戸町渡子)の在り方について、廃止を含めた検討を始めた。いずれも合併前の旧町が整備した。余剰施設などの取り扱い方針を示す「第2次市公共施設再配置計画」で検討対象に挙げている。
中継センターは、安浦、川尻、下蒲刈、蒲刈の旧4町が計9億7千万円を投じ、2004年1月に稼働した。4町の可燃ごみを圧縮し、旧市域の広多賀谷にあるごみ焼却施設、クリーンセンターくれに運んでいる。
市と旧4町の狙いはクリーンセンターにごみを運び込む車両の削減、処理の効率化だった。だが11年の家庭ごみ持ち込み有料化などを境に、クリーンセンターに出入りする車は自然と減少。市は「中継センターがなくても混雑は避けられる」とみる。
美化センターは、音戸、倉橋町の旧2町が20億2千万円かけて建設し、1995年3月に運転開始。両町の可燃ごみを年間約4500トン焼却している。老朽化が目立っており、市は「ごみの減量化が進んでおり、クリーンセンターで一括対応できる」とする。
年間の維持経費は中継センターが約6100万円、美化センターは約1億4千万円。
両施設を廃止した場合、家庭ごみ持ち込みが問題になる。旧町の住民は遠方のクリーンセンターに運びこまなければならなくなり、市は現在、地元と協議している。
出典:中国新聞