ごみ不適切処理58ヵ所 仙台市調査
2008/05/22
ニュース
仙台市の各施設でごみ処理が不適切だった問題で、市は21日、調査対象の684施設の8.5%に当たる58施設で再利用可能なペットボトルを可燃ごみとして出すなど不適当な処理をしていたとする調査結果を発表した。
ペットボトルを可燃ごみで出したのは広瀬文化センターやパル三居沢など7施設。パル三居沢は缶と瓶も焼却処分していた。太白文化センターなど39施設はリサイクル可能な紙類を可燃ごみとして処分した。
市によると、排出量が少ないのを理由に分別せず、可燃ごみで一括処分したケースが多い。
ほかにも、泉中央老人福祉センターなど14施設は、排出量に応じて課金される事業ごみとして出さなければならないのに、無料の家庭ごみで排出していた。
半数以上の施設がプラスチック包装容器の分別とリサイクルをしていなかったが、市は「収集量が少なくてコスト増を招き、再利用は難しい」として、不適切とみなさなかった。
市は「分別と再利用が不徹底で、反省すべき点がある。家庭ごみの有料化を始める10月までに改善したい」と話した。
調査は、市がごみ減量に全庁的に取り組む指針「市環境行動計画」が一部の施設で守られていないことが判明したのを受け、市営住宅など一部の施設を除いて行った。