【業界初】中間処理業界で業界団体が設立|ペットボトルなどの資源循環に貢献も
2022/10/11
ニュース
中間処理業界で初の業界団体となる全国容器循環協議会が5日、一般社団法人化された。
ペットボトルなど容器包装をはじめとしたプラスチックの資源循環には、消費者や事業所から収集・運搬された廃棄物から種類別に資源を取り出しリサイクル原料化する中間処理が不可欠。
団体設立に至った経緯として、19年の台風で国内最大規模の中間処理施設、ガラスリソーシング成田工場が被災し、その代わりとして別の中間処理企業、彩源とベストトレーディングが中間処理を代行する出来事があげられる。この天災をきっかけに、6社で災害協定が締結され団体設立に至った。
設立のもう1つのきっかけには、飲料自販機横のリサイクルボックスに入れられる異物があげられる。中間処理施設は、この異物の主な被害者。コンビニで売られるアイスコーヒー用のプラスチックカップに飲み残しや氷が入ったままリサイクルボックスに入れられると、中間処理施設に運ばれ保管される際には回収袋の一部が破れそこから液体が漏れ出てしまう。また、食べ残しの弁当箱の場合は、異臭が放たれる。
こういった異物混入を防止し「ボトル to ボトル」に貢献すべく、清涼飲料水の業界団体である全国清涼飲料連合会と日本自動販売協会が決定した業界統一仕様の自販機横リサイクルボックスの展開にも協力していく。