【エコノハ会員 三重中央開発】 石綿無害化技術で国に初申請
2009/08/18
ニュース
環境省は17日、アスベスト(石綿)の高度な無害化技術があれば、自治体の許可がなくてもアスベストの処理業務を認める国の制度に、三重県伊賀市の産業廃棄物処理業「三重中央開発」が初めて申請したと発表した。早ければ11月にも認定される見通し。
環境省は今後、高度経済成長期に建てられた建物の解体や建て替えが進み、少なくとも年間約5万トンのアスベスト廃棄物が出ると推定している。
これまで最終処分場に埋め立てるなどしてきたが、環境に配慮した高度な技術を持つ業者を国の責任で認定。廃棄物の収集や処分場の設置に必要な自治体の許可を得なくても営業を認めることにした。迅速な処理が期待できるという。
三重中央開発の処理施設では、建物などから除去した飛散性のアスベストを炉で圧縮した上で、電流を通して熱で溶解する。1日で最大約27トンを処理、アスベストは無害なガラス質になるという。
国の認定制度には、年度内に、ほかの数社が申請を予定している。
出典:47NEWS