「未然防止に全力」トラブル相次ぎ緊急集会 原燃
2008/05/13
ニュース
試運転中の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)でトラブルが相次いだことを受け、事業者の日本原燃は12日、工場がある再処理事業所で、緊急の社員集会を開き、安全意識と品質管理の徹底を図った。
社員と協力会社の作業員計約1300人が参加。児島伊佐美社長は「トラブルを厳しく受け止め、反省しないといけない。地域社会の信頼を損なわないよう、頑張ってほしい」と訓示した。
社員を代表してガラス固化課の小林吉宏主任が「危険を予知し、リスクに適切に対応し、トラブルの未然防止に全力で取り組む」と宣言。最後に全員で同様のスローガンを唱和した。
工場では、核燃料せん断装置からの油漏れや核物質の封印の破損が2回ずつ起きたほか、2日には近くの実験施設の壁が焼け焦げる火災も発生。再処理で出る高レベル放射性廃棄物のガラス固化試験も中断したままで、目標とする月内の本格操業が危ぶまれている。