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「方向性出たら報告」 ごみ焼却場問題で白浜町長

2012/09/04

ニュース

 和歌山県白浜町の井澗誠町長は3日、懸案課題の町ごみ焼却場問題について「課題解決のため地元区と協議を進めている。ある一定の方向性が出た段階で、事実に基づいて経過を報告したい」と述べた。具体的な時期については本紙に対し「できるだけ早く報告できるようにと考えている」と明言しなかった。

 同日開会した町議会9月定例会で、各事業の進ちょく状況の報告の中で説明した。

 井澗町長は報告で「地元区と(焼却場)改修計画などの協議に入るに当たり、さまざまな課題がある」と説明。本紙には「協議に向け誠心誠意取り組んでいる」と話した。

 井澗町長は町長就任から3カ月半余りが経過しているが、この問題の解決に向けた進展がこれまでのところ見られない。町が一般会計当初予算に計上し、前町長の辞職に伴う骨格予算で除いた「ごみ焼却場長寿命化事業(3億8165万円)」についても、今議会の補正予算案では計上を見送っている。

 町長はこれまでの経緯について、報告の中で「町の意思形成のための資料として内部協議することを目的に担当課が作成し、庁内会議で配布した検討資料が外部に漏れ、(一部の)新聞で報道されたり、チラシに掲載されたりするという考えられない事案が発生した」と説明。

 その上で「庁内会議で議論するための資料を担当課が作成することは行政運営上必要なこと。今回の漏出事案は情報の取り扱いについて不信を招き、行政に対する信用失墜につながるものと非常に重く受け止めている」と述べ、今後、文書管理の徹底など綱紀粛正に努める考えを示した。

出典:紀伊民報

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