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08年の自動車リサイクル部品市場、1960億円、修理手控えで成長鈍化

2009/10/08

環境省

 矢野経済研究所の調査によると、2008年の自動車リサイクル部品市場は1960億円規模。そのうち使用済み自動車から取り外して再利用した中古部品の市場は1090億円で、前年比3.8%増だった。

 増加率は2007年から10ポイント以上縮小し、市場の成長鈍化が鮮明になった。景気悪化の影響で、自動車に多少のキズができても修理しない人が増え、補修部品市場そのものが低迷している。

 中古部品については現在、販売機会の損失を防ぐため在庫情報を共有する流通ネットワークグループが国内に4つ存在し、これらが中古部品市場のおよそ8割を占め、業界の基盤を形成している。

 最近は国内市場の成長鈍化を受け、全体に輸出を強化する動きがみられる。海外で日本製自動車が普及した影響で、中古部品の需要も増している。矢野経済研究所は今回の集計で国内需要のみを対象にしたが、中古部品は2008年の解体事業者出荷金額ベースで、約3割が輸出向けだったという。

 中古部品以外には、一部の消耗部や故障部を新品と交換した「リビルト部品」市場があり、2008年の市場規模は870億円だった。品質確認や保証体制を確立していることが整備事業者に安心感を与えているほか、中古部品との競合で価格下落が進んだことが寄与し、市場は拡大傾向にある。

 このほか自動車リサイクル部品市場全体では環境配慮を打ち出している。リサイクル部品が新品部品と比べてどの程度CO2を削減できるかを示すデータベースを事業者が構築し、価格以外の新たな付加価値として提案している。削減効果をエコポイントとして貨幣価値へ換算する働きかけも行われている。

 CO2排出削減に対するリサイクル部品の貢献度が数値化すれば、現在は取り扱いの少ない新車ディーラーでもリサイクル部品の採用が進み、市場の拡大につながると矢野経済研究所は分析する。また4つある流通ネットワークグループが在庫情報を相互に共有する構想が進んでおり、これが新車ディーラーによるリサイクル部品の取り扱い増を後押しするとみている。

 調査は5―9月、解体業者、リサイクル部品の流通グループ、リビルト部品メーカーなどを対象に実施した。専門研究員による直接面談、電話などによる聞き取り、文献調査を併用した。

出典:BPnet

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