CO2削減へ、中津川市で事業スタート
2011/01/27
環境省
中津川市は、二酸化炭素(CO2)の削減に取り組む「チャレンジ25地域づくり事業」をスタートした。ごみ焼却の廃熱を蓄えて移送できる専用コンテナ車を導入するなどし、CO2排出量を2020年度までに1990年度比25%の削減を目指す。
同事業は、先進的な技術による削減効果を確かめるため、環境省が同市など全国6自治体に委託。事業費は国が全額補助する。同市は中津川市民病院(中津川市駒場)と国保坂下病院(同市坂下)で実験を進める。
事業では、市環境センター(同市駒場)の廃熱を専用コンテナ車で中津川市民病院に移送し、空調や給湯の熱源などに利用する。同病院駐車場の街路灯は省エネ効果が高いとされるLED(発光ダイオード)照明に切り替える。
国保坂下病院では地中熱をくみ上げる専用ポンプを導入、病院の空調施設に活用する。市は両病院での取り組みで、年間650トンのCO2が削減できると試算している。
市民病院で開かれた開始式には約50人の関係者が出席。大山耕二市長はあいさつで「しっかりとCO2削減を進め、その成果を全国に発信していきたい」と述べた。
出典:読売新聞