都市ごみ焼却灰、セメント原料に 北九州に新施設
2011/06/03
環境省
三菱マテリアルは2日、自治体の清掃工場から出たごみの焼却灰を受け入れてセメント原料にする施設を、福岡県北九州市八幡西区の九州工場(黒崎地区)内に建設すると発表した。
来年4月から稼働する予定で、福岡、熊本、長崎県など九州北部各地から年間3万トンを受け入れる方針という。
九州工場によると、同社が都市ごみ焼却灰の資源化に取り組むのは初めて。施設は2170平方メートルで、処理能力は1日約100トン。事業費は約7億円。8人を新規雇用する予定。この施設でできたセメント原料を、黒崎、苅田地区のセメント工場に運ぶという。
ごみ焼却灰は現在、ほとんどが処分場に埋め立てられている。しかし、容量には限界があり、多くの自治体にとって処分場の確保が課題となっている。同社の矢野信・九州工場長は「将来的には事業拡大を図りたい。環境モデル都市の北九州市で取り組むことで、良い宣伝効果もあると考えている」と話した。
出典:asahi.com