那須塩原の産廃処分場建設問題:500人が撤回求めデモ /栃木
2010/01/04
環境省
那須塩原市赤田工業団地に東武商事(本社・埼玉県)が建設した産業廃棄物中間処理施設をめぐり、同社が新たな焼却溶融炉建設などを計画している問題で、「那須地区環境対策連絡協議会」(松本勇会長)と「赤田工業団地産業廃棄物対策委員会」(宮沢英司委員長)は24日、計画の白紙撤回を求めるデモ行進を行い、会社側に抗議文を提出した。
デモには、同市内の戸田、青木両地区の産業廃棄物対策委員会、那須野農協など7団体計約500人が参加。宮沢会長が会社側代表者を前に「環境に悪影響を及ぼすことは許せない。速やかに計画を白紙撤回することを強く求める」とする抗議文を読み上げた。
抗議文を受け取った同社の高木克弘常務は「声明は重く受け止めるが、白紙撤回はできない。地元住民側とは協定を結び、説明を重ねてきているが理解がえられず非常に残念だ」と述べた。
デモの後、7団体の代表らは、計画を審査している県を訪れ、反対住民の意向を考慮することを求める要望書を提出した。
出典:毎日新聞社