違法ごみボックス対策を検討
2011/02/25
環境省
広島市内の住宅地などで、路上に常設された「ごみボックス」が目立っている。歩道であっても常時置くことは道路法違反。増加の背景には市が黙認してきたことや、周知が不十分だったことがある。今月に入り、市は西区高須台で町内会を指導。全市的な対策も検討する。
ごみボックスはカラスなどの動物対策として住民が数世帯ごとに設置するケースが多い。市の昨年の調査では、西区の団地内の公道上約430カ所にあった。区管理課が追加調査したところ、高須台では約110個を確認。幅約1・2メートルの歩道に奥行き約60センチのボックスが設置された場所もあった。
道路法は、電柱などを公道に設置する際、市など道路管理者の許可があれば認めるが、ごみボックスはこれに当てはまらない。
同課は今月上旬、高須台町内会に対し違法であることを説明し、撤去を指導した。しかし、高須台町内会の木本徹会長(67)は「違法と知らず町内会で設置を勧めた経緯もある。すぐに撤去するのは難しい。まずは周知していくしかない」と戸惑う。
市道路管理課の榎伸男課長は「違法に設置されたボックスは撤去が原則だが、黙認してきたのも事実。他の場所で設置情報もあり、全市的な対策を検討したい」と話している。
出典:中国新聞