軽米の産廃計画 不許可申し入れ
2012/09/03
環境省
軽米町で業者が進めている産業廃棄物の最終処分場計画について、町などは29日、許可しないよう県に要望書を出した。
関係者によると、計画では、青森県境近くの山あいにある採石場跡地に管理型の最終処分場を建設。産業廃棄物と一般廃棄物計111万立方メートルを30年にわたって埋め立てる。
これに対し要望書は、予定地に隣接する瀬月内川の約10キロ下流に青森県八戸市など1市7町の飲料用の取水場がある▽ごみは最も深いところで約70メートルになり、浸出水をくみ上げての浄化処理は現実的に不可能▽活断層が近くにあり、不測の事態による汚水の流出や川への混入リスクが高い、などと指摘している。
この日は、軽米町の山本賢一町長、洋野町の水上信宏町長、八戸市の小林真市長らが県庁を訪れ、千葉茂樹副知事に要望書を手渡した。千葉副知事は「まだ事前協議書も受け取っていないが、要望は厳粛に受け止め、慎重に審査したい」と答えた。
一方、処分場を計画している「アルバ環境開発」(軽米町)の飼鳥誠一・専務は「第三者を交えて安全性を確認している段階で、活断層も心配はない。許可を求めるため、粛々と事前協議書の準備を進める」としている。
出典:朝日新聞