製材ごみ使い給湯、暖房
2010/09/22
環境省
八幡平の国際交流村重油節減に期待
県内でも林業が盛んな八幡平市の岩手山焼走り国際交流村に今月、製材の過程で出る樹皮を燃料にできる給湯ボイラーが導入された。施設内の「焼走りの湯」の給湯と暖房に使われる。
ボイラーはオーストリア製。地元製材業者が排出した樹皮と木質チップを容積約50立方メートルのサイロからベルトコンベヤーなどで自動的に供給して燃やし、湯を加熱する仕組みだ。設置費用は計約1億4600万円で、国が半額補助した。
樹皮は木質チップに比べて水分含有率が高く燃やしにくいが、広い燃焼室で樹皮を乾燥させてから燃やせるタイプを選んだ。
焼走りの湯では昨年度、重油約25万リットルを消費し、燃料費は約1700万円かかった。冬場は重油ボイラーを一部併用する必要があるが、それでも400万円程度費用を圧縮できる見込み。
21日には、関係者約30人が出席して完工式が開かれ、田村正彦市長が「地球温暖化の防止や林業再生の一助になれば」と期待を述べた。
出典:読売新聞