能美で農具に加工 県内回収のエコキャップ
2011/03/18
環境省
能美市で今月、県内各地から回収されたペットボトルのふた「エコキャップ」を知的障 害者が破砕、ペレット化し、地元企業で農具に加工するリサイクルの体制が整う。
収益で 途上国にポリオワクチンを贈り、障害者の賃金増にも生かす。再資源化の取り組みは行政 、地元企業、福祉施設の連携モデルとして、NPO法人エコキャップ推進協会(横浜市) から全国初の認定を受ける。
市は辰口リサイクルセンターを提供し、22日に拠点となる「エコステーションのみ」 が開所する。NPO法人能美市作業所連合の福祉作業所に通う障害者がキャップの破砕な どに当たる。ペレット化された原料は積水樹脂石川工場(同市)で果樹の枝を支える資材 として商品化する。
キャップは学校や企業、家庭などから募り、自治体では能美、かほく、津幡、中能登な どが協力する。キャップ800個ごとにワクチン1人分の20円をエコキャップ推進協会 に届ける。
市作業所連合の荒田正信理事長は「多くの協力があって循環の仕組みが成り立つ。作業 所利用者の社会貢献にもつながり感謝したい」と話した。
出典:富山新聞