県内産廃:07年度の総排出量、前年比13.2%減 リサイクル率66.5% /香川
2009/06/24
環境省
県は23日、07年度の県内の廃棄物の処理状況を発表した。産業廃棄物は、総排出量約232万5000トン(前年比13・2%減)、リサイクル率66・5%(同0・1ポイント増)だった。総排出量は大幅に減ったが、リサイクル率はここ数年横ばいで推移。06年に策定された県廃棄物処理計画のリサイクル率の目標値70%(10年度)は達成が厳しい状況となった。
県廃棄物対策課によると、総排出量の大幅減は約40%を占めるコンクリート片などの「がれき類」が前年度より約21万トン減ったのが主な原因。民間の建設投資額が前年度より約18%減り、着工数も約12%減ったことが大きかった。
リサイクル率を上げるには、直接最終処分しているがれき類約15万トンをいかに中間処理に回し、再生利用するかが鍵となる。
同課は今年度、初めて100万円の予算を付け、1000トン以上を出す多量排出事業者を対象に、環境カウンセラーなどの専門家を派遣する。現在、専門家の人選を進めている。県内の事業者5社程度に派遣したいとしている。
一方、家庭ごみなどの一般廃棄物は、総排出量36万9000トン(同2・4%減)、リサイクル率20・6%(同0・1ポイント増)。県民1人1日当たりの排出量は985グラムと、全国平均1116グラムを下回ったが、こちらも同計画のリサイクル率24%、総排出量35万2000トン(いずれも10年度目標)の達成は厳しい状況。同課は、県民のごみ減量の努力と、事業者による容器包装廃棄物の排出抑制が欠かせないとしている。
出典:毎日新聞社