産環協、経営者向け公害防止再研修
2009/04/09
環境省
産業環境管理協会(東京・千代田)は、企業の工場などで配置が義務づけられている「公害防止管理者」向け再研修制度で、二〇〇九年度から経営者・管理職向けコースを新設する。環境関連データの改ざんなど法令違反や不祥事を未然に防ぐため、弁護士や設計の専門家らを講師に招く。
再研修制度は二年目で、今年度はコースを二つ増やし三つにする。産業廃棄物の排出者責任が強まるなど環境管理の重要性が増すなか、事業者の組織トップに対象を絞り、環境関連の不祥事が経営に及ぼす影響を説く。また昨年度受講した実務者向けには、継続研修を新設する。
五月以降、全国主要都市で計三十一回開く予定。国家資格の公害防止管理者は全国で約五十万人おり、実際に活動しているのは二万人という。管理者の更新制度が無い一方で、環境関連の法令は毎年頻繁に変わる。同協会は法令の実務解説や事例紹介を通じ、環境管理を徹底してもらう。会員の受講料は実務者向けが一万四千円、管理職向けが一万九千円。
出典:日経産業新聞