生駒市:プラスチックごみ分別へ 環境審がリサイクル提言、来年度実施へ準備 /奈良
2010/09/21
環境省
生駒市環境審議会(槇村久子会長)は、可燃ごみとして収集している「プラスチック製容器包装」(廃プラ)について、可燃ごみと分けて収集し、リサイクルすることが望ましいとする提言を市に提出した。市は来年度中に全市で分別収集を実施するため準備を進める。
市は03年度から、地区を変えながら分別収集のモデル事業を実施。現在は約1500世帯で隔週、廃プラを分別収集している。環境審議会に全市実施の可能性などを諮問していた。
審議会は、焼却処分と分別・リサイクルについて、省資源性、環境負荷性、経済性などを点数化して総合評価。環境面に重点を置いて配点し、「焼却するよりリサイクルする方が総合的にはよい結果をもたらす」と結論付けた。
収集は「週1回午前中が望ましい」としており、市はモデル地区で11月ごろから、週1回収集を試行する。
廃プラについては、国が05年、再生利用促進を前提としながら「埋め立てより熱回収(焼却)が適当」という方針を示したため、分別収集をやめて可燃ごみにする動きもある。分別収集は市民負担も増す形だが、市は「ごみ減量や市民のリサイクル意識向上のためにも分別収集に全市で取り組みたい」としている。
出典:毎日新聞社