環境省 平成28年度低炭素型3R技術・システム実証事業」の公募結果について
2016/07/04
環境省
環境省は、平成28年2月22日(月)から3月31日(木)までの間募集していた「平成28年度低炭素型3R技術・システム実証事業」について、採択事業を決定した。これは、循環型社会と低炭素社会の統合的実現に向けて、3R(リデュース・リユース・リサイクル)の進展とCO2排出削減が期待できる「低炭素型3R技術・システム」の有効性を検証することを目的とした実証事業で、有識者で構成される評価検討会において申請者からヒアリングを行い、選定された。
リサイクルより優先順位の高い2R(リデュース・リユース)の取組や、レアメタル等の有用金属の回収及び水平リサイクル等の高度なリサイクルの推進は、廃棄物の減量に資するだけでなく、天然資源の消費を抑制するものだが、現時点では十分に行われていない。また、これらの取組はCO2排出削減やコストダウンにも資する可能性があるものの、その実現可能性や削減効果については十分な検証がなされていないなど、リサイクルを取り巻く環境は一層複雑化している。これらを踏まえ、同事業は、CO2排出削減が期待できる「低炭素型3R技術・システム」の普及拡大に向けて有効性を検証することを目的としている。
公募には、14件の応募があり、厳正なる審査の結果、8件が選定された。これは、事業における環境改善効果の評価方法、実現した場合の環境改善効果の見込み、連携の妥当性等の観点から検討された。選定されたのは以下の8社。
■パナソニック株式会社「太陽電池リサイクルにおけるガラス再生と高効率解体工程の実証」
■太平洋セメント株式会社「低温加熱脆化技術による省エネ型高度選別マテリアルリサイクルシステムの開発」
■豊田通商株式会社「HVユニットをリユーズした小型風力発電システムを構築する仕組み作り」
■いその株式会社「使用済自動車由来PP部品の効率的な再生材生産プロセスの検証」
■株式会社オリエンタルコンサルタンツ「電池診断技術の適用によるE Vリチウムイオン電池のライフサイクル最大化を目指したカスケードリユースモデル実証事業」
■株式会社サイム「ASRプラスチックの材料リサイクル深化技術の実証」
■株式会社矢野経済研究所「自動車リサイクルの全体最適化を念頭においた解体プロセスの高度化実証事業」
■リサイクルテック・ジャパン株式会社「使用済太陽電池モジュールの新たなリサイクル、リユースシステムの構築実証事業」