浮遊ゴミ収集 災害時支援 「海の環境守る」
2010/01/28
環境省
東京湾に漂流するゴミの収集作業などを行っているボランティア団体「横須賀港湾防災支援会」(後藤常正代表)がこのほどNPO法人格を取得、市内周辺海域の環境保全をテーマにした活動を本格化させる。
同会はプレジャーボートを所有する愛好家11人で昨年7月に結成。エンジニアや駅職員を退職したリタイア世代が中心メンバーとなっている。
浮遊物を原因とする船舶事故の危険性や漁業者が管理する網への影響などを知って活動に着手。地元漁師から無償で譲渡された小型船を繰り出し、市内近海エリアに漂うゴミの回収作業をこれまでに9回実施している。
プラスチック系のゴミのほか、航行の大きな障害となる木材やタイヤなど総量は7,000kgにもなる。このほか駅頭などで自作の広報誌「海の環境を守ろう」の配布を通じた啓発運動も行った。
NPO法人を取得したのは、今後の展開を視野にしたもので正会員のほか賛助会員を募って活動の幅を広げていく方針。災害時に海上を使った人・モノの輸送支援も関係機関と連携して行なっていく考えだ。
具体的な活動として、今年は毎月2回の海上清掃を計画。1月31日(日)には、季節風の影響で大量のゴミが流れ着いているヴェルニー公園周辺海域の清掃を予定している。
出典:タウンニュース